きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 古い城跡に棲みついた獣が、走り出したばかりの汽車や柴刈りの女たちを惑わせたと語られる。
- 細部
- 瀬田町の高みには武将の居城の跡があり、鉄道が敷かれた際に南側が切り崩されて汽車が走るようになった。開通から数年後の春、下り列車が駅に着いたつもりで止まった先は駅ではなく田の只中で、しかも古びた城跡の真下であった。土地に長く棲みついた獣のしわざだと人々は噂したという。また牧のオンバと呼ばれる谷では、柴を刈りに入る村の女たちが繰り返し惑わされて難儀していたが、小さな祠を構えて稲荷を祀ったところ、それきり害はやんだと伝える。
- 広まり方
- 1964年の『民俗文化』に載る松田源祐「汽車が誑かされた話」と、1999年の同誌に田村博が寄せた「昔話・伝説のことなど7」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県大津市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ