きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 一向宗の寺に姿を見せぬまま住みつき、火事を防ぎ住職の外出にも付き従ったという狐の話。
- 細部
- 正念寺という一向宗の寺には、人の目には映らない狐が居ついていたという。火の難から堂を守り、住職が出かけるときには供をして身辺を警固した。あるとき住職の草履の上に荷物を置いた者がおり、帰った後で狐は物陰から人の声を出し、自分がその上にいたのに物を載せられたと激しく怒った。住職は、姿が見えぬ以上やむを得ないと言って宥めたという。狐憑きの相談が寺へ持ち込まれた際には、人に害をなすのは野狐のほうだと答え、また位を上げるための金が要るといって、賽銭箱からこぼれ落ちた銭を集めていたとも語られる。
- 広まり方
- 1976年刊の『日本随筆大成』第一期所収、伴蒿蹊『閑田耕筆』に載る。
- 地域
- 滋賀県近江八幡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ