おだわらのきつねつきときつねび
小田原の狐憑きと狐火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 礼に人を連れ歩き、娘に憑き、提灯や火柱に化けて人を惑わすと語られた狐の諸相。
- 細部
- 子犬と思って餌を与え続けていた老婆が、あるときお犬様に連れられてあちこち見物してきたと語った。小狐が世話になった礼に親狐が訪れたのだと解された。憑依の話もある。娘に狐が憑いて油揚げを手掴みで食べ、行燈の油まで舐めるので、家人が四つ辻へ連れ出して出て行けと叩き続けたところ体から抜けたという。ほかにも、山中に連なる提灯の灯が実は狐であった、行き先を見失って歩き回った、食事どきに何かが飛び降りる音がして夜は外へ出られなかった、といった話が並ぶ。尻尾が立つと火柱に見え、そのときは化かされているのだとも言われた。
- 広まり方
- 1980年と1981年の『常民文化研究』所収の林富美子・稲葉鈴子「相模の民話」、および1996年の石崎敬子「小田原市周辺の口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 神奈川県小田原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ