きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 酔って寝た親方の後にもう一人酔った親方が帰宅し、家人は狐の化けた方だと思い込んで吊るしいぶし殺したが、実は本物の親方だったという。
- 細部
- ある家で、親方が酒に酔って先に寝てしまったあと、もう一人、同じように酔った様子の親方が家に帰ってきたことがあった。家の者たちは、これは狐が親方に化けているに違いないと思い込み、その親方をつかまえて上から吊るし上げ、生の松を焚いてその煙でいぶし、ついには殺してしまった。ところが、いぶし終えてから先に寝ていたはずの親方の様子を見に行くと、そこにはすでに姿がなかった。つまり家の者たちが狐だと信じて殺してしまったのは、狐ではなく本物の親方のほうだったのである。人を化かす狐への警戒心が、かえって身内を手にかける悲劇を招いたという、皮肉な結末を持つ話である。
- 広まり方
- 『伝承文芸』1990年掲載の国学院大学民俗文学研究会「世間話」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県能代市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ