にらさきのほらのきつねにばかされる
韮崎の洞の狐に化かされる
国内
未確認生物
- どんな話か
- 韮崎市大草村の若尾の洞は狐の名所とされ、夜道に迷った郷土研究会の一行が土地の人に洞の狐の仕業だと告げられたという話。
- 細部
昭和23年2月、北巨摩と山梨の両郷土研究会が合同で行った上山村の旧跡めぐりの帰り道での出来事とされる。案内役だった語り手は、参加者の塩田義遜、浅川耕三の二名を大草村若尾に住む飯野房太郎という古老の家まで送った後、日が暮れてから浅川氏とともに韮崎駅へ向かって歩き出した。その途中には昔から狐が出るとささやかれる若尾の洞があり、そこを抜けて若尾新田へ出るはずの道でいつの間にか方角がわからなくなってしまう。
難儀しながらたどり着いた一軒の農家で韮崎までの道を尋ねると、応対した家人から「それは洞の狐に化かされたのでしょう」と返されたという。土地の者にとって、夜道に迷うことと洞の狐の仕業とがごく自然に結び付けられていた様子がうかがえる。
- 広まり方
- 『甲斐路』1975年掲載、山寺仁太郎「狐の縁」(佐藤森三先生を偲ぶ特集)に記録されている。
- 地域
- 山梨県韮崎市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ