なぎそのきつねつきおとし
南木曽の狐憑き落とし
国内
儀式・遊び
- どんな話か
- 伏見稲荷から迎えた狐を抱えるとされた家と、憑かれた者を落とす祈祷の伝承。
- 細部
この地では狐が人に憑くと信じられ、憑かれた者は常人にできない振る舞いを見せたり、病人でありながら急に起き上がって飛び出したりしたという。落とすには行者や祈とう師に頼むほか、三峯神社へ願い、オイヌサマを借り受ける方法がとられた。雪の残るころに行方が知れなくなった老婆が岩陰で見つかり、憑かれていたため容易に捕まえられず、その後は寝ていながら訪ねてくる人の名を言い当てたとも語られる。
キツネツキと呼ばれる家は伏見稲荷から狐を分けてもらい、器に封じておくよう言われながら結局は開けてしまい、放たれた狐が方々で悪さをして家の素性が村に知れるのだという。狐を迎えると財が貯まるが、竹の管に閉じた狐が出せと騒ぎ出し、放てば他人に憑いて病を起こすとも伝えられた。
- 広まり方
- 1989年刊『長野県史 民俗編 中信地方 仕事と行事』第9編民間信仰の共同祈願、祈とう師のつきものの項に五件として載る。
- 地域
- 長野県南木曽町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ