とばやまのしろおのきつね
鳥羽山の白尾の狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 尾の先が白い狐が峠に棲み、旅人や狩人を化かし、子を山へ引き込んだと語られた。
- 細部
- 旧長門町と丸子町の境にある鳥羽山には、尾の先だけが白い狐が棲んでいて、しばしば人を化かしたという。道を分からなくされるので、親戚の家へ行こうとしても着けない。朝早く発った旅の者も途中で道を見失い、助けを求めてきた。鉄砲を提げた狩人でさえ化かされている。あるとき仙石原の方から子どもの一団がやって来ると犬が一斉に吠え出し、その中の一人が来た道を駆け戻り、四つんばいになって山へ入っていった。一晩探しても見つからず、翌朝隣村の山中で発見されたその子の着物には白と茶の狐の毛がびっしり付き、地面には血と抜け毛が散っていた。以後この狐を見た者はいない。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の口頭伝承の章、細川修と松本清人による世間話の項に四件として載る。
- 地域
- 長野県長和町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ