きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人に取り憑いて病気にさせるコメヤの狐や、弘法大師の言葉で長らく現れなかったという狐にまつわる話。
- 細部
- 三豊市には、狐にまつわる話がいくつも伝わっている。狐や狸が人に取り憑いた際には、好物とされる油揚げや小豆飯を与えてなだめる者もいたが、修験者の角田氏は経文を唱えて厳しく攻め立てるやり方をとっていた。それでも離れないときには不動のカナシバリをかけ、おとなしく帰るよう告げてから般若心経を唱えて追い返したという。また、コメヤの狐と呼ばれるものはたびたび人に取り憑いて病気にさせ、なかなか治らずに拝み屋に見てもらうと、決まってこの狐の仕業だと分かった。この狐について、かつて生里に住む者が大阪へ漁に出向いた折に、いつの間にか付いてきてしまったのだと語られている。さらに、弘法大師がかつて「金の橋がかかるまで、四月には狐は決して渡ってくるな」と言い聞かせたため、長らくこの土地に狐は住みつかなかったが、近ごろ狐が現れるようになったのは、電線という名の金の橋が架けられたからなのだと語られている。
- 広まり方
- 1982年の『香川の民俗』所収、大西浩子「修験者の話」、1973年の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会「香川県三豊郡詫間町」に記録がある。
- 地域
- 香川県三豊市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ