きつねつきのはらい
キツネ憑きの祓い
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- キツネに憑かれた者は四つんばいで歩き揚げ物を欲しがり、桃の枝で打って落としたという。
- 細部
- この土地の憑きものの語りは、症状の描写が具体的である。取り憑かれた者は昂ぶって落ち着かず、筋の通らないことを言い、四つんばいの姿勢で移動し、天ぷらのような揚げ物をしきりにねだったという。落とすときは一部屋に閉じ込めて体を押さえ、桃の枝で打つ。すると獣めいた悲鳴を上げて意識を失い、目を覚ましたときには元に戻っているとされた。別の語りでは、食べるばかりで働かず言うことが定まらなくなった者を、祈とう師の祈りによって落としている。手荒な力ずくの方法と祈りによる方法が並び立っていた。
- 広まり方
- 1988年刊『長野県史 民俗編 南信地方 仕事と行事』の共同祈願の章、つきものの項に記録がある。
- 地域
- 長野県箕輪町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ