ほこらをもとめてことばをかたったみなとくのきつねたち
祠を求めて言葉を語った港区の狐たち
国内
未確認生物
- どんな話か
- 麻布や増上寺の周辺で人に取り憑いたり姿を見せたりした狐が、祠を建ててほしいと語りかけたとされる複数の話。
- 細部
- 麻布市兵衛町では下女に取り憑いた狐が、自分は他家の屋敷の狐だが住処がないため方々を渡り歩いていると語り、小社を建ててくれれば近所の火難を防ぐと約束したという。増上寺の寮では祠にいた狐が別の神が寄ってきたので新たに祠を造ってほしいと訴え、寮主が確かめたうえで願いを聞き入れると、礼を述べにやって来たと伝わる。また別の若い僧に憑いた狐は、祠を壊されて住処を失ったと訴え、由来を語ったのちに新しい祠と鳥居の額を得たという。
- 広まり方
- 『続日本随筆大成』別巻「享保世話」(1982年)と伴蒿蹊「閑田耕筆」(『日本随筆大成』第一期、1976年)にまたがって載る。
- 地域
- 東京都港区
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ