きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 松江市内では狐にまつわる話が各地にあり、稲荷の像で盗難を防いだり、峠で旅人を化かしたりすると伝わる。
- 細部
松江市には狐にまつわる話がいくつも伝わっている。畑の作物荒らしを防ぐため、稲荷社からヤツテさんと呼ばれる狐の像を勧請して祀ると、盗みに入った者の足が立たなくなるといい、恨みを晴らす目的で祀られることもあるという。八雲町では、狐が夜道に提灯をいくつも並べて人を惑わす悪戯をするといい、出歩くときは提灯に消し炭を入れておくとよく、化かされた際はその消し炭に小便をかけると見破れると伝えられている。
また、目を離した隙に油揚げを盗まれるともいう。鹿島町では、御津集落へ向かう峠道に住む狐が土産の魚などをだまし取るとされ、父方の叔母から聞いた話として語られている。家の裏手の坂道は物騒な噂もある一方で狐が人を化かす場所ともいわれ、魚釣りに出かける人が持つ餌のエビを盗られることがあったといい、同じ峠で人が化かされたという話も耳にしたことがあるという。
- 広まり方
- 1975年の『近畿民俗』(石田隆義)、1992年の『民俗採訪』(國學院大學民俗学研究会、八雲村岩坂地区)、2005年の『佐陀宮内の民俗誌』(東京女子大学史学科民俗調査団、鹿島町佐陀宮内)にまたがって、複数の聞き取り事例が記録されている。
- 地域
- 島根県松江市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ