きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 京都には狐にまつわる話が数多く伝わり、稲荷や邸宅に棲みつく狐が人と関わり合い、時に祟り時に守護をなしたという。
- 細部
- 京都には狐にまつわる話が古くから数多く書き残されている。西山に坊を建てようとした際には、巣穴を掘り返された狐の仕業か御堂が焼け落ちたと噂され、伏見稲荷の前で狐に誘われた行商人は国に帰ると古狐とみなされ家族に入れてもらえず、後に稲荷として祀られたという顛末もある。宝永から正徳の頃には、みずから狐だと明かす桑門や世捨て人が町奉行の同心のもとへ足しげく通い、人と変わらぬ様子で狐の福徳や官位についての話を交わしたと伝わる。一方で応永27年には医師の父子が狐を使って呪いをかけたとして捕らえられ流罪となった例もあり、洛陽で狐媚が大流行し「狐大饗」と呼ばれた年もあった。皇居近くでは住処を追われた狐が女中の局に出没し、社を建てることでようやく鎮まったといい、船岡山の老狐一家が稲荷山に参って眷属になることを願い出た話も残っている。
- 広まり方
- 『日本随筆大成』各期(1974〜1979年)に収める滝沢馬琴「兎園小説余録」、神谷養勇軒「新著聞集」、勢多章甫「思ひの侭の記」、神沢杜口「翁草」、喜多村筠庭「嬉遊笑覧」など複数の随筆に記録が分散している。
- 地域
- 京都府京都市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ