かんなりのきつね
金成の狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 金成には、化かされやすい人から魚や大根を奪ったり、風呂と間違え堤に浸からせたりする狐の話が数多く伝わる。
- 細部
金成には、狐にまつわる話がいくつも伝わっている。だまされやすいと評判の男がいて、1965年ごろに世を去ったというが、狐は相手が愚かだろうと賢かろうと構わず、ごく普通の人間を化かすのだという。祝儀の帰りに魚をもらった者が竹竿の先につけたつとこに入れて用心して持ち帰ろうとしても、冬なのに蛍が寄ってくる不思議に気を取られて竿を振り払った隙に中身を奪われたり、那須与一が扇の的を射抜く見事な余興に見とれているあいだに魚をすり替えられたりしたという。
ほかにも、大根を背負わされたままダンノハラから帰ってきた者、風呂のつもりで堤に浸かっていた者、難産の家でお産を手伝った産婆が木の葉のお金を礼として渡された話、ふかふかの饅頭に見えたものが実は馬糞だったという話まで、化かしの手口は多岐にわたる。
- 広まり方
- 1976年の『普賢堂の民俗』六 信仰(東京女子大学史学科民俗調査団)に7例が記録されている。
- 地域
- 宮城県栗原市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ