きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 諏訪山や八多町、摩耶山など神戸各地に伝わる、人に憑いたり化かしたりする狐にまつわる話。
- 細部
野施行で諏訪山のほうまで出向いた人が、後に病を得て命を落とす際に狐が取り憑き、狐のことを口走りながら息を引き取ったという話が伝わる。灘区では、寒施行の晩に六匹連れの狐が現れて祀るよう告げ、それが太郎大明神・三玉大明神になったと語られる。北区八多町では、師走に狐よせをすると米一升を釜に入れた音が普段のサーという音からゴーという音に変わって狐が寄ってくるとされ、また夜更けに村境を通ると美女に化けた狐に誘われ、気づけば体に藁を載せられ持ち物を取られていたという話もある。
摩耶山ふもとの杣谷では兵五郎という狐が墓地の塚穴に棲み、覗き込んだ者がめまいを起こしたとされ、この話をするだけで震えが来るとも言われる。ほかにも、稲荷の垣で竹を取っていた子供が狐に見られて高熱を出した例や、狐に不意を突かれた者が驚きとめまいのあとぼんやりした隙に物を取られるという、化かされる仕組みそのものを説明する話も残っている。
- 広まり方
- 1934年の『ドルメン』所収、辰井隆「神戸付近の狐の話」「摂州有馬の話」と、1933年の『旅と伝説』所収、辰井隆「兵庫県神戸市布引附近」に記録がある。
- 地域
- 兵庫県神戸市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ