きたあいきのきつねつきとよみちのかいい
北相木の狐憑きと夜道の怪異
国内
未確認生物
- どんな話か
- 憑いた者を苦しめ、夜道の帰り客を化かしたと語られる狐の話が村に数多く残る。
- 細部
- この村には狐をめぐる話が幾重にも積み重なっている。憑かれた者を救うため拝み手が呼ばれ、退かないときは鉄砲で威したところ病人が川へ飛び込んで落ちたという。寝たきりの老人が急に大食するのは狐が入っている証拠とされ、無理に落とすとそのまま亡くなることも珍しくなかった。行者が枕元で祈った後は、橋の向こうまで送り出す作法をとった。夜道の被害も多く、祝いの席から戻る途中に土産を平らげられ夏みかんだけが残っていた、提灯の明かりに誘われて崖から川へ落ちたのに傷ひとつなかった、葬式帰りに峠から石が転がってきて気を失い家に着いたら血まみれだった、といった話が並ぶ。
- 広まり方
- 1995年の『伝承文芸』に載る国学院大学民俗文学研究会の世間話報告に、六つの事例としてまとめられている。
- 地域
- 長野県北相木村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ