かわかみのからかさをうばうきつね
川上の唐傘を奪う狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 唐傘の油をすっかり舐め取られ、しまいには傘そのものまで奪われたという開拓地の狐の話。
- 細部
- 野辺山の開拓にまつわる話として、新しい唐傘を持って出た者が油をことごとく取られ、最後には傘まで失ってしまったと語られている。似た話に、婆のいる畑へ唐傘を届けに行かされた息子の一件がある。息子はまるで見当違いの方角へ歩いており、聞けば途中でこちらへ来いと呼ぶ者があり、その声を追ってどんどん進むうち、気がつくと道端に腰を下ろしていたという。傘はやはり失われていた。いずれも狐に騙されたのだと片づけられ、荷物を運ぶ道中が狙われる型を共有している。
- 広まり方
- 1987年刊『長野県史 民俗編 東信地方 ことばと伝承』の世間話の項に、細川修・松本清人の報告として二例が載る。
- 地域
- 長野県川上村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ