きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 加西市の旧下里村に伝わる狐の話を集めたもので、人に取り憑く例や悪戯を仕掛ける例、人を化かす例など形はさまざまである。
- 細部
下里村では狐にまつわる話がいくつも語られていた。老婆に取り憑いた狐は油揚げや赤飯をねだり続け、望むだけ食べさせて姿を見せたところを撃ち殺されている。別の家でも鉄砲撃ちの母に狐が憑き、油揚げ50枚と赤飯5升を要求したのち離れ、太った体を一発で撃たれたという。握り飯を欲しがって格子から手を伸ばした狐は、熱いまま握らされて鳴きながら逃げていった。山道でマッチの火を吹き消され続けた男は、一度に十本ほど擦って狐の手を焼き払ったと語る。
新家に嫁いだ女性に憑いた狐は、見舞いに向かった力自慢の男を溝に投げ込むなど、いたずらめいた力も見せている。狐や化け物に化けた者は、暗い晩でも着物の縞柄だけははっきり見えるものだとも伝えられている。
- 広まり方
- 1930年の『旅と伝説』に掲載された栗山一夫「下里村の民譚」に複数の話がまとめて記録されている。
- 地域
- 兵庫県加西市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ