かねやまちょうのきつねにばかされかわへおちる
金山町の狐に化かされ川へ落ちる
国内
未確認生物
- どんな話か
- 化けた狐に風呂と思って川に入れられたり、土産や魚を取られたりする金山町の狐話の数々。
- 細部
有屋地区には、狐に化かされたという話が数多く伝わっている。酒を飲んで帰る途中の人が、家に着いたつもりで風呂に入ると実は川の中だったという話や、女中に化けた狐に酒を飲まされて松の根元で目を覚ました話などがある。峠でみやげの料理を取られたり、妻や近所の女性に化けた狐に風呂を勧められて川に落とされ、持っていた魚を奪われたりする話も多い。金歯の位置がおかしいことから相手が狐だと見抜き、煙草の煙で追い払ったという知恵の話や、暗い夜道で道が分からなくなり、家に祀る白い狐に祈って晴れたという話も伝わっている。
ほかにも、狐が尾に提灯のような光をいくつも灯して結婚式の行列に見せかけた話、深い霧のようなものを吹きかけられて足に怪我を負った話、年を経た狐が牛と遊び踊りを見せてくれた話などもあり、1955年ごろには、話者自身が狐に化かされて相撲を見せられたという体験も語られている。
- 広まり方
- 1966年の『芸能』所収、野村純一「どんぺからっこ・ねっけど(二十六)―最上の昔話―」、および1987年刊『有屋の民俗―山形県最上郡金山町有屋地区―』所収、東洋大学民俗研究会による九「口承文芸」の調査で、複数の聞き取りとしてまとめて記録されている。
- 地域
- 山形県金山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ