かんだのさゆうちがいのばけぎつね
苅田の左右違いの化け狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 馬乗りに化けていた狐が、目の左右が入れ替わっていたことから見破られ、家中に打ち殺されたという話。
- 細部
福岡の城下からほど近い岡崎村を舞台にした話である。この村に馬乗りとして仕えていた高橋弥左衛門が、ある日用向きがあると言って家を出たが、まもなく引き返してきてしまう。妻が理由を尋ねると、相手方で話が済んだので仕方なく戻ってきたのだと答え、ひどく疲れたと言い残して寝間に下がった。付き従っていた者たちも食事を終えて休んだ。ところが家の年老いた婆が、主人はいつも右目を患っているはずなのに、今日は左目のほうがつぶれていると妻にささやいた。
確かめてみるとまさにその通りだったため、寝間の戸を閉め切り四方から取り囲んで打ちかかったところ、コンコン、カイカイと声を上げた。従者たちも供をしていた狐を退治した。まだ年若い狐であったために、変化の術も中途半端に終わったのだろうと語られている。
- 広まり方
- 1974年の『日本随筆大成』第二期所収、神谷養勇軒『新著聞集』に記録がある。
- 地域
- 福岡県苅田町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ