きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 出雲市十六島町で、漁場争いの夜ごとに鳴いた狐へ神職が伺いを立て、位階を約すと村が争いに勝ったと伝わる。
- 細部
- 明治二十三年、小津浦と多井浦のあいだで漁場をめぐる争いが起こると、小津浦の裏手では夜ごとに狐の鳴き声が続くようになった。困った村人たちは神職に頼んで狐の意向を確かめることにし、御座に立つ者を募ると次々に希望者が名乗り出た。降りた狐の言葉によれば、正一位の位を授ければ争いに勝たせるという託宣で、実際にそのとおりの結果になったと伝えられている。位を与えて神格化することで狐の霊力を借りようとする、出雲地方らしい狐信仰の一例といえる。
- 広まり方
- 1954年刊『山陰民俗』に載った石塚尊俊の論考「出雲およびその周辺地方の狐持と狐神」で報告された事例である。
- 地域
- 島根県出雲市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ