きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 安永の頃、浄瑠璃の太夫が道連れの求めで何曲か語ったところ、気づけば墓所におり、野狐のもてなしだったという。
- 細部
- 安永の頃のこととして伝わる話である。ある浄瑠璃の太夫が夜、家路をたどっている途中で見知らぬ人物と道連れになった。その者に頼まれるまま、太夫は相手の家だという場所で何曲か浄瑠璃を語って聞かせ、酒食のもてなしを受けたという。ところが、ふと気がつくとそこは墓所の中であった。太夫は夜明けとともに自分の家に戻ったものの、その後数日にわたって病に伏せることになる。これは、太夫の芸に感じ入った野狐が、酒や食事でもてなそうとしたためであろうと考えられており、太夫はやがて回復したと伝えられている。
- 広まり方
- 1973年の『日本随筆大成第2期』所収、滝沢馬琴「兎園小説」に記録がある。
- 地域
- 大阪府泉佐野市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ