きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 和泉市には人に化けた狐が正体を見破られて去る話や、恩を受けた牝狐が後を追って死ぬ話、子どもが狐に憑かれる話が伝わる。
- 細部
- 和泉市に伝わる狐にまつわる話をいくつか束ねたものである。ひとつは、女に化けていた狐が巡礼の男に見初められて妻となったものの、やがて正体を見抜かれ、一枚の短冊を残して姿を消してしまうという話で、後日、ある女性が夢のお告げのとおりに宮の前へ行ってみると、その狐が息絶えていたため手厚く葬ってやったという。もうひとつは、葛城山に住む猟師が信太の森で、死んだ牡狐にすがりついて泣く牝狐を見かけ、その死骸を葬ってやったところ、数日後に美しい女が現れて身の回りの世話をするようになり、二、三年を経て歌を残し消えてしまったので、歌の内容どおりに探しに行くと、牡狐を葬った場所で牝狐が自ら舌を噛み切って死んでいたという話である。このほか、子どもが狐に取り憑かれたり、タマシイと呼ばれるものを目にしたりするという話も、この土地では広く語られている。
- 広まり方
- 1934年の『旅と伝説』所収、宮本常一「葛の葉伝説の発展」と、1935年の同誌所収「大阪民俗談話会記録」に基づく。
- 地域
- 大阪府和泉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ