いなのいなりうつしのばかし
伊那の稲荷移しの化かし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 稲荷を動かした後に人が化かされ、原と他所の境目が化かされる場所だと語られた。
- 細部
- 橋の工事のために稲荷の祠を移したところ、語り手の同級生が夕方の帰り道で、向こうの田で手招きする美しい中年の女に誘われ、一晩じゅう連れ歩かれて明け方にふらふらで戻った。稲荷をいじったせいだとして祠は作り直された。杣仕事の老人が、頂き物を取られぬよう用心せねばと言ったその夜に、騙されないぞと唱えながら歩き回り、結局また土産を取られた話も伝わる。化かされるのは原のような場所から他所へ入る境目が多く、原で方角が分からなくなるのだろうと説明される。真っ暗になったときは煙草に火を点ければ明るさが戻るともいう。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承の章、世間話のきつねに化かされた話に四話が載る。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ