いくさかのばふんをくうきつね
生坂の馬糞を食う狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 馬糞を食わされ小便溜に浸かるなど、村では化かされた体験談が数多く語られていた。
- 細部
- この村にはきつねに化かされた話がいくつも残る。旅の途中で空腹になり、うまい物と信じて馬糞を口にしたという話。屋外に風呂を据えていた時代に、化かされて小便溜へ入り込んでしまった者の話。養蚕では蚕に油の匂いが移ると繭が不作になるといい、天ぷらは河原で揚げたが、夕方になるときつねが来て尻尾で川の水を鍋にはね上げ、揚げ物をさせなかった。油の瓶を置き忘れれば残らずなめられていたという。大日向と会の中ほどにあった普賢菩薩の祠に棲む古狐は、化かす腕前で知られていた。また、死を知らせに走るツゲビトは、後をつけるきつねに向かって、人が亡くなった知らせだから化かすなと声をかけたという。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』第12編「口頭伝承」第三章の世間話、きつねに化かされた話の項に五件が並んでいる。
- 地域
- 長野県生坂村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ