きつねつきときつねのかい
キツネ憑きと狐の怪
国内
未確認生物
- どんな話か
- 狐は夜道に現れ、人に憑いては異様な食欲や言動を起こさせ、祈とう師が落としたという。
- 細部
- 飯田市域では、道に出るものとして狐の名がしばしば挙がる。人に憑くと、意識がもうろうとしたまま食欲だけが異常に旺盛になり、油を欲しがり、勝手に飛び回っては筋の通らないことを口走ったという。蔵いっぱいの年貢米を食べ尽くしたらどうしようと繰り返した例も伝わる。落とすには御嶽様やネギサンと呼ばれる祈とう師に願い、呪文を唱えてもらう。赤飯を炊いたら狐が飛び出して戸口で倒れた、唐辛子でいぶした、堀越の宮でもらった神札を床下に敷いたなど、手立ては家ごとに異なった。憑かれた家では味噌の味が落ちるとも言われた。ほかに、通りかかると小豆を洗う音を立てるものを狐や狢、あるいはイタチの鳴き声とみる話もある。
- 広まり方
- 1988年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 仕事と行事』の祈とう師とつきものの項、1989年の『ことばと伝承』、および1955年の『伊那』掲載の記事による。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ