いちのせきのさかなやもちをうばうきつね
一関の魚や餅を奪う狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を化かして魚や餅を奪い、時に憑いて病をもたらすなど、一関一帯に無数の逸話が伝わる狐。
- 細部
- 狐にたかられると病人が変な動作をしたり大食いになったりするといい、法華様のような拝み屋は小さな狐の力を借りて呪術をすると信じられていた。魚を担いで帰る道中で女に化けた狐に魚を取られる話、風呂だと思わされて川や水田に入れられる話、道の真ん中で服を脱がされる話など、化かされる筋書きは幾通りも語られている。狐火は尻尾が木にこすれて起きる、あるいは提灯行列に似た青白い光として山肌に見えるといい、白旗大明神として祀られてからは化かされる人がいなくなったという由来譚も残る。人を化かしても命までは取らない、噛みつかず物を盗むだけだ、という狐なりの節度についての言い伝えも各地に語られている。
- 広まり方
- 1973年刊『旧中川村の民俗』所収、東洋大学民俗研究会の口承文芸調査でまとめて記録された全五十九件の事例による。
- 地域
- 岩手県一関市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ