いぬにけしかけられたきつね
犬にけしかけられた狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 枚方市には明治期に道連れになった女を犬と戦わせ撃退した話や、赤飯を奪われた狐が山番に復讐した話が伝わる。
- 細部
- 枚方市に伝わる狐についての二つの話である。明治の頃、ある人が夜十一時に蒸気船を降り、宮の坂のだらだら坂を歩いて百済寺の方角へ向かっていたところ、一人の女と道連れになった。この女が狐だと直感したその人は、女を自分の家まで連れて帰り、飼っていた犬とけしかけて格闘させた。女は狐の姿に戻って逃げていったが、後日、硬貨の入った袋が家に投げ込まれるという出来事があった。道々の会話の中で銭が怖いと口にしたことが理由だったのだろうと推測されている。もう一つは、冬場に野施行と称して赤飯を狐狸にまく習慣があった中での話で、山番があるとき赤飯を持ち帰ったところ、後日訪ねてきた娘に代金として渡された銅銭十銭が、実はすべて柿のへたであったことに気づく。立腹した山番が狐狸の穴を探し回るうち、いつの間にか四條畷近くの田んぼに座らされていたといい、赤飯を取られた狐が仕返しに来たのだろうと語られている。
- 広まり方
- 1962年の『風俗』所収、音代湘園「狐狸の民俗」に記録がある。
- 地域
- 大阪府枚方市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ