きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 古狐を法螺貝で驚かせた山伏が、葬列や亡者を見せられて松に追い詰められ、食物を食い荒らされた。
- 細部
- 手倉の久保山村瑞山あたりを通りかかった山伏が、久八の家の土手で寝そべっている年老いた狐を見つけ、面白半分に法螺貝を吹き鳴らして驚かせたという。そのまま歩き続けていると、あたりが急に暗くなり、行く手からダミダシと呼ばれる葬列がやって来た。やり過ごそうと近くの黒松によじ登ると、その下で死人を焼く火が焚かれ始め、見下ろすと棺から亡者が這い出して松に登ってこようとする。今にも手が届きそうになったところで松の枝が折れ、山伏は地面に落ちてしまった。はっと気がつくと、山伏はただ土手の上で寝入っていただけで、持っていた食べ物はすっかり狐に食い荒らされていたという。からかわれた狐による仕返しであった。
- 広まり方
- 『秋田東成瀬の民俗―秋田県雄勝郡東成瀬村―』1966年、東洋大学民俗研究会による「九 口承文芸」の調査記録に収められている。
- 地域
- 秋田県東成瀬村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ