はままつのろうそくをうばうきつね
浜松の蝋燭を奪うキツネ
国内
未確認生物
- どんな話か
- 提灯の蝋燭を奪う、赤犬に化ける、峠越えで熱を出させるなど、浜松に伝わるキツネの化かしの数々。
- 細部
夜、提灯を持って歩いていたところ突然蝋燭が飛び去り、そのまま草むらに燃え移りそうになって慌てて消したことがあったが、辺りを探しても蝋燭はどこにも見当たらなかった。これはキツネに取られたのだろうと語られている。また、ある家の祖父が外に出たとき、赤い犬が隣家の屋根に飛び移ろうとしているのを見て「ハチ、ハチ」と呼びかけたところ、犬は振り返っただけでそのまま隣家へ行ってしまった。
その家で重病を患っていた人は、後に快復してから、苦しんでいたときに隣のお爺さんが「ハチ、ハチ」と呼ぶ声を聞いたと語ったといい、あの赤犬の正体はキツネだったのだろうと考えられている。ほかにも、キツネに化かされそうになったときは煙草を吸うと難を逃れられるといい、宇利峠を越えてきた者が熱を出したときはキツネが取り憑いたとされ、おんたけさまに拝んでもらったという。
- 広まり方
- 1966年および1980年の民俗採訪記録、國學院大學民俗学研究会と中京民俗の調査にまとめられている。
- 地域
- 静岡県浜松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ