ふくしましのきつねつきみずおとし
福島市の狐憑き水落とし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 難産や狐憑き、人を化かす話など、稲荷の使いとされる狐にまつわる複数の言い伝えを伝える。
- 細部
福島市飯坂町には狐にまつわる話がいくつも伝わる。幕末の頃、安斎家の先祖が難産で苦しんでいたとき、行き倒れて死んだ狐がいた。神下ろしに尋ねると、それは京都伏見稲荷の使いであり祟っているとわかったため、供養のために石の祠を建てて御仁稲荷として祀ったという。また、狐に取り憑かれた者は水を嫌うため、無理に水をかけて落とす方法や、法印による祈祷で落としてもらう方法があり、憑かれた者は稲荷の鳥居をくぐってはならないとされた。
木の周りを回って尻尾で幹を叩く狐の姿に半日も見入ってしまった人の話もあり、あまり賢くない者ほど化かされやすいといわれた。さらに、山中で行方知れずとなった山伏の宝石将監院が、人の顔に狐の体を持つ姿で戻ってきたため村人に追われ、その後道に迷う者が相次いだので触頭の良蔵院が呼ばれて護摩修行を行い、証文を取って往来の妨げにならないよう約束させたという由緒も残る。
- 広まり方
- 1964年の『民俗採訪』福島県信夫郡飯坂町茂庭調査(國學院大學民俗学研究会)と、1967年刊行の『福島県史 24 民俗2』第三編の信達古語名所記に記録がある。
- 地域
- 福島県福島市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ