きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- えびの市の狐にまつわる話。太郎狐や千代乃狐、狐の頭領おせん狐が人を化かし物を奪う逸話を伝える。
- 細部
- えびの市には人を化かす狐の話がいくつも伝わる。入佐原の太郎狐と中原の千代乃狐は古くから知られた化け狐で、正月の帰り道に一人で歩いていた岡元の男が、先回りしていたはずの友人といつのまにか離れ、目の前が山道に変わって眠り込み、目覚めると腰の料理を盗まれていたという話が残る。尾八重野には、西郷軍の塹壕跡を住みかとし当地の狐の頭領とされたおせん狐がいた。夜道を松の大枝にふさがれた浜川原の者が供え物を差し出すと枝は消え、大きな尾の狐が道を渡って去ったといい、また同じ道を何度も巡ってしまった白鳥の者の前では、木の葉をまとった美女に化けたとも語られる。末永の上の原の榎のあたりでも、イワシを手にした白鳥の者が手招きする美女に出会い、恐れて投げ与えると女は声を残して消えたといい、この一帯には格の高い狐が住むと信じられている。
- 広まり方
- 1999年の『宮崎県史 別編 民俗』第二章第二節「民俗表現の形態」一「音声表現」(矢口裕康執筆)に、複数の狐伝承として記録されている。
- 地域
- 宮崎県えびの市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ