あづみのしのきつねつきおとし
安曇野市の狐憑き落とし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人に憑いて異様な振る舞いをさせるとされ、道や山にも出ると語られた最も身近な怪異。
- 細部
- 安曇野の聞き書きでは、この獣にまつわる話が群を抜いて多い。人に憑くと言われ、老婆が二人続けて常軌を逸した行動を見せたときも狐憑きだと判じられた。憑かれた者は目をつり上げて獣じみた顔つきになり倒れ込むが、正気に戻ると何も覚えていなかったという。落とすには経を唱えながら病人の背に乗ったり押さえつけたりと、さまざまな手が尽くされた。寝食が乱れ、ふさぎ込んで物思いに沈むといった変化を挙げる証言もあり、その場合は僧侶に祈とうを頼んだ。憑き物としてだけでなく、道や山に出る妖怪の側にも名が挙げられている。
- 広まり方
- 1989年刊行の『長野県史 民俗編 中信地方 仕事と行事』の祈とう師とつきものの項と、1990年刊行の同シリーズ『ことばと伝承』の俗信の節に、あわせて九例が載る。
- 地域
- 長野県安曇野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ