むすめにつきてこきょうへかえったいなりのきつね
娘に憑いて故郷へ帰った稲荷の狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 老婆に呼ばれ懐いていた狐が老婆の娘に取り憑き、奥州の故郷へ帰ると告げて歌を残していったという話。
- 細部
- 安永の頃、橋場真崎稲荷の裏手にある神明社には一匹の狐が住みついていた。近所の茶屋の老婆が呼ぶと出てくることから、おいで稲荷と呼ばれていたという。あるときこの狐は老婆の娘に取り憑き、自分は奥州の故郷に帰るのだと告げると、形見として一首の歌を書いた扇子を残して去っていったと伝えられている。動物が人に取り憑いて言葉を交わし、贈り物を残す点が異常として語られている。
- 広まり方
- 東随舎の随筆『古今雑談思出草紙』(日本随筆大成第三期、1977年収録)に記され、荒川区域の伝承として伝わる。
- 地域
- 東京都荒川区
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ