きつね
狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 慶長9年に久保田城へ移った佐竹義宜が毎夜うなされたため法術をかけると老狐が現れ、與治郎と名乗り飛脚として仕えたという。
- 細部
- 慶長九年、秋田へ移された佐竹義宜は久保田城に入ったが、それから毎晩得体の知れないものにうなされて安眠できなくなった。困った義宜が法術をもって正体を確かめさせると、痩せ衰えた年老いた狐が姿を現し、あなたが築城なさったせいで住みかを失いました、どこか身を寄せる場所をいただければ生涯にわたってお仕えします、と訴えた。そこで狐は與治郎という名を与えられ、義宜のもとで飛脚として働くようになったという。後にこの狐は猟師の罠にかかって命を落とし、その祟りで猟師たちも次々に死んだため、城内では稲荷の神として與治郎の名とともに崇め祀られるようになった。城主に仕える動物と、祀られることで鎮められる祟りという、二つの筋が組み合わさった伝説である。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1929年掲載の村上辰午郎「宮古町と秋田与次郎稲荷の伝説―六与次郎稲荷―」に記録が残る。
- 地域
- 秋田県秋田市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ