あいなんのでんせんをわたるきつね
愛南の電線を渡る狐
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を化かすと恐れられた一方、電線を伝って来るので電柱の無い土地は安全だと子供に教えられた。
- 細部
- この地方では狐は人に化けて欺くものとされ、大人たちに広く恐れられていた。しかし子供に対しては別の説明がなされた。狐は電線の上を渡ってやって来るのだから、電柱が立っていない土地には現れない、というのである。大正の半ばごろまでこのあたりに電柱は無く、だから安心してよいと言い聞かされていたという。新しく敷かれた電線という近代の設備が、古い狐の観念に取り込まれて安全の目印に転じている点が興味深い。
- 広まり方
- 1976年の『伊予の民俗』所収、鈴木泰助「妖怪―西海町」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 大正時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ