あちのきつねつきをむらざかいへおくる
阿智の狐憑きを村境へ送る
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を迷わせ憑くとされ、憑いた狐は送り御幣と土産で村境まで送り返すものとされた。
- 細部
- 話者の先祖が狩りで白い個体を仕留めて食べたところ病人が続き、社を建てて祀ったという。一八〇〇年代の出来事とされ、後に失せ物の願掛け先として一九三五年ごろ人を集めた。夜道で行き先を見失う、一晩中歩かされる、風呂と思わされて溜め桶に入れられるといった話も駒場を舞台に語られる。人に憑いた場合は、送り御幣に油揚げや菓子を持たせて村境や峠まで運び、口をきかず振り返らずに帰った。枕元で胡椒をいぶして嫌がらせをすると離れるともいう。
- 広まり方
- 1981年の『常民』に載る中央大学民俗研究会の阿智村伍和地区調査報告書と、1988年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 仕事と行事』のつきものの項に記録がある。
- 地域
- 長野県阿智村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ