からつしのきしだけばっそんたたり
唐津市のキシダケバッソン祟り
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- キシダケバッソンの祟りで悪寒や足の萎えが起こるとされ、人には茶や祈り、牛馬には御札、犬猫には荒神の箒で祓ったという。
- 細部
- 唐津市佐志などに伝わるキシダケバッソンという祟り神についての話である。草刈りをしていた者が急に悪寒に襲われて足が動かなくなったとき、一緒にいた仲間が「キンダケバッソンの祟りだ」と言い出した。そこで大急ぎでバケツに茶を沸かして御供えにすると、あれほどの苦痛が拭い去られたかのように治まったという。また、「カゼにアタッタ」とも「キンダケバッソンに憑かれた」とも言い、道の途中で馬が急に油汗をかいて震えだしたり、使役中の牛が突然暴れ出したりすることもあり、そのときは牛馬を休ませて不敬を詫び、英彦山のお札をちぎって食べさせるという対処がなされた。犬や猫が腰を萎えさせたように立ち上がれなくなることもキンダケバッソンの祟りとされ、その場合は荒神様の箒で体を撫でてやるとよいとされている。
- 広まり方
- 1989年と1990年の『西郊民俗』に掲載された田中丸勝彦「落人伝承と崇り神」の二・三に、これらの話が記録されている。
- 地域
- 佐賀県唐津市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ