きのせい
木の精
国内
未確認生物
- どんな話か
- 惚れた女の夫を海で殺した男が求婚のため一抱えの木を抱えると、女は亡き夫の恨みを晴らすため男の掌に釘を打ち込んで殺し、その死霊が木の精ケンムンになった。
- 細部
- 昔、二組の夫婦が暮らしていた。一方の夫婦の男は、もう一方の夫婦の女に恋心を抱くようになる。男はその思いを遂げるため、女の夫を海で手にかけて殺してしまい、自分の妻になるようにと女に迫った。女は男に対し、一抱えできるほどの木を見つけて抱いてみせたら結婚に応じようと約束を持ちかける。男がその条件を満たそうと木を見つけて抱きかかえたとき、女は亡き夫の恨みを晴らすべく、男の手のひらに釘を打ち込んで殺してしまった。こうして命を落とした男の死霊が、木の精すなわちケンムンになったのだと伝えられている。
- 広まり方
- 1977年の『昔話―研究と資料―』に掲載された登山修「奄美説話抄(二)」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県瀬戸内町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ