きじむなー
キジムナー
国内
未確認生物
- どんな話か
- 木の精であるキジムナーは赤ら顔でおかっぱ頭、火を奪ったり漁を助けたりする一方、寝ている人に乗りかかることもあり、釘や蛸、刃物を嫌うという。
- 細部
- 豊見城市に伝わるキジムナーは、木の精であり、赤ら顔でおかっぱ頭、赤子のような姿をして風のようにやって来るとされる。ふだんは人に害を与えないが、怒らせると強い力を発揮するといい、男女の別があるほか、集団で現れることもある。棲み処はガジュマルやウスクの古木の穴のほか、木造家屋の棟や桁の上にも住みつくとされ、時には棲み処を変えることもあるという。夜道で人力車の提灯や、塩を焚く火をもらいに来ることがあり、頼めば必ず少し火を残していってくれる律儀な一面がある一方、断りなく人家の火や提灯の火を奪ってしまうこともある。イサリ漁の火をかざして漁を手伝ったり、恩を受けた相手のために魚を捕ってきたりする話も伝わるが、その捕った魚は必ず左目が欠けているといわれる。他方で、寝ている人にのしかかって押さえつける「ウサーリン」という現象も知られ、このときキジムナーは真っ黒な姿になり、相性の合う異性を狙って襲うとされる。襲われたあとに肌に水ぶくれのようなものができることがあり、これは「ヤーチュー」と呼ばれ、性質の悪いキジムナーの仕業だという。夜に口笛を吹くと呼び寄せてしまうとされ、逆に釘や蛸、屁、刃物を苦手とし、枕元に刃物を置いて寝ればキジムナーは近寄らないとされる。子どもには、キジムナーの灯りがともる前に家に帰るようにとよく言い聞かせられていたという。
- 広まり方
- 1969年の『豊高郷土史』所収、豊見城高校郷土史研究クラブ「妖怪の世界-樹の精(キジムナー)の物語-」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県豊見城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ