きじむん
キジムン
国内
未確認生物
- どんな話か
- キジムンと親しんで漁で富を得た男が疲れて木に釘を打ち追い払う話や、屁の匂いで治すユタの療法など、豊見城に伝わるキジムンの逸話をまとめる。
- 細部
- ある男がキジムンと親しくなり、共に漁に出ては大漁を重ねて豊かになっていったが、休みなく働き続けることに疲れ果ててしまい、人から聞いたとおりキジムンの棲むウスクの木に釘を打ち込んで、そこに棲めないようにしてしまった。すると、キジムンは棲み処を失って慶良間の方へと移っていったが、男はそれでも変わらず懸命に働き続けたため、暮らしはかえってますます栄えたという。腐れ縁のようになかなか離れられない友人のことを、この地ではキジムナードウシと呼ぶ言い回しもある。また、あるとき王様がキジムンに取り憑かれて病の床についたことがあった。ユタに相談したところ、王様と同じ年に生まれた女性の屁を集めてきて、王様の前でそれを放てば治るだろうと告げられ、その通りにしたところ、王様の病はほどなく快復したという。キジムンはふだんウスクやガジュマル、あるいは海辺で松明を照らしながら盛んに魚を捕っているとされ、これと仲良くなった人間は朝早くから夕方まで漁に励むことでいつも大漁に恵まれ、富を増やしていくのだと語られている。
- 広まり方
- 1969年の『豊高郷土史』所収、豊見城高校郷土史研究クラブ「妖怪の世界-樹の精(キジムナー)の物語-」、および1989年の『日本民俗学』所収、辻雄二「キジムナーの伝承-その展開と比較-」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県豊見城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ