きのせい
木の精
国内
未確認生物
- どんな話か
- キジムンと親しんだ若者が住処の木を焼いてその子を死なせ、数年後に旅先でうっかり話したことで復讐され、家も妻子も焼かれたという話。
- 細部
- 昔、ある若者がキジムンと親しく付き合うようになった。キジムンは若者の家にあるウスクの木に棲んでおり、若者はキジムンに火を貸してやったり、一緒に漁へ出かけたりして交流を重ねていた。ところが次第にこの付き合いを疎ましく思うようになった若者は、キジムンの棲む木を焼き払ってしまい、そのときキジムンの目の見えない子どもも一緒に焼け死んでしまう。キジムンはその場を去っていった。数年が経ったある日、若者が旅先で別のウスクの木の下を通りかかった際、そこで木とキジムンの子を焼いてしまった経緯をつい口にしてしまう。すると、その木からキジムンが飛び出してきて、敵を討ってやると言い残して去っていった。若者が急いで家に帰ってみると、家はすでに焼け落ち、妻子も焼け死んでいたという。
- 広まり方
- 1968年の『沖縄民俗』所収「西部落調査報告(口承文芸)」に記録がある。
- 地域
- 沖縄県粟国村
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ