たつごうのひあそびするけんむん
龍郷の火遊びするケンムン
国内
未確認生物
- どんな話か
- ガジュマルに棲み火遊びと魚を好む妖怪ケンムンにまつわる、目撃談から授かり物まで幅広い伝承群。
- 細部
ガジュマルの木が生い茂る場所で、木の上に手を耳に当てて座るケンムンの姿を見たという話がある。密漁で魚を捕っていた際に魚の目がすべて無いことに気付いた者は、目を抜いたのはケンムンの仕業だから騒いではいけないと注意されたという。東風の強い日には一晩過ごすと必ず現れるといい、好物である鶏の残骸がガジュマルの根元に残り、ヤギに似た匂いがすることでも存在が知れるとされる。
塩炊きの最中に火の周りで子供の声が聞こえるのに姿は見えないという話もあり、ケンムンは火遊びを好んでかまどから松明を持ち出しては遊ぶが、強そうな人間の前には出てこないという。貝に足を挟まれて動けずにいたケンムンを助けた人間が、礼として米を生み出す碾臼を授かったものの、後に嫁がそれを壊してしまったという話や、谷間に入る際には山の神に「ケンムンが来たら鉄砲を撃つ」と声をかけて用心する習わし、大漁が見込まれた夜に一匹も釣れずケンムンの仕業だと噂された話なども伝わっている。
- 広まり方
- 奄美民俗ノート 1975年から1984年にかけて山下欣一・重江良彦・中山清美・堅山美智代・岡山輝美・高橋一郎らが報告した記録、および奄美民俗 1968年掲載、文沢正美ほかの報告による。
- 地域
- 鹿児島県龍郷町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ