いせんのかいかとつぶれるしんちくのいえ
伊仙の怪火と潰れる新築の家
国内
未確認生物
- どんな話か
- 大きな火で道を塞ぎ石を投げると無数に増えて追いかけてくるケンムンや、新築の家を強がって話した男の家を一晩で潰したという話が伝わる。
- 細部
- 伊仙町に伝わるケンムンの話では、夜道を歩いていた者の前に大きな火を灯して立ちはだかり、これに石を投げつけると火は十にも二十にも増えて追いかけてきたという。家に逃げ込み魔よけの木の葉を吊るしておくと、ケンムンは一晩中家の周りを取り囲み続けたが、豚を殺してその足を軒先に吊るしたことで、命を取られずに済んだと伝わる。別の話では、カンニョという土地にケンムンワラ(ケンムンがよく現れる場所)があり、そこにカンニョ小父という人物が新居を構えた晩、大風が吹いた。新築の家だったため彼が「いくら吹いても我が家は崩れるものか」と強がって口にしたところ、これをケンムンが聞きつけ、その晩のうちに家をひねり潰してしまったという。
- 広まり方
- 1974年の『日本民俗学』に掲載された小野重朗「河童の系譜と山の神」、および同年の『琉大史学』掲載の田畑英勝「奄美の妖怪について」に記録がある。
- 地域
- 鹿児島県伊仙町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ