しっぺいたろう
しっぺい太郎
国内
未確認生物
- どんな話か
- 遠州見付の天神に伝わる話で、娘の身代わりとして箱に入れられた犬しっぺい太郎が、人を食う獣に立ち向かって退治したという伝説。
- 細部
- 見付天神ではかつて、娘を生贄として差し出す慣わしがあったという。たまたま立ち寄った六部という旅の僧が神託を耳にし、その言葉に従ってしっぺい太郎という名の犬を、身代わりとして箱の中に入れて運ばせた。しっぺい太郎は娘を狙って現れた獣に挑みかかり、深手を負いながらも観音山までたどり着いたところで力尽きたと語られる。もうひとつの話では、観音山で六部とともに大木の下で休んでいたしっぺい太郎が急に吠え始め、六部めがけて跳びかかろうとしたため、六部は鉄砲でこれを撃ってしまったという。ただし本当は、木の上に潜んでいた大蛇に向かって吠えていただけだったとも伝えられる。
- 広まり方
- 1980年の『中京民俗』掲載、根尾昇ほかによる口承文芸調査の報告。
- 地域
- 静岡県浜松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ