かものかんくらこうのしんばつ
加茂の寒倉講の神罰
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 寒倉講の行の最中に決まりを破るとケチという神罰を受けるとされ、禁を破って異変が起きたと伝える四つの話をまとめる。
- 細部
寒倉講の行者たちの間では、決まりを破るとケチと呼ばれるおとがめを受けるという話が数多く語られている。1918年には、長年の務めを理由に無断で煙草を吸った男がいたところ、神棚から黒い煙がもうもうと上がり、皆で水垢離をして詫びるまで収まらなかった。1935年には、寒倉様を信心する息子をよそに親が「俺は俺、息子は息子だ」と勝手に魚を食べたため、行中の息子に鮭が群がって水垢離ができなくなった。
1954年には、講の宿を務める家の手伝いが断りなく注連縄の下を拭いたところ、行者に震えが走り、詫びの一声でようやく止まった。年不明の話でも、妻に悪口を言われた行者が転んで起き上がれなくなり、水垢離をしてはじめて立てるようになったという。
- 広まり方
- 1966年の調査報告『民俗採訪』の加茂市旧七谷村の項(國學院大學民俗学研究会)に、寒倉講にまつわる四つの事例としてまとめて記録されている。
- 地域
- 新潟県加茂市
- 年代
- 大正〜昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ