かぜふきじぞうそんのおじぞうさま
風吹地蔵尊のお地蔵さま
国内
呪物・呪い
- どんな話か
- 子供が乱暴に扱ってよいとされた風吹地蔵、祭りをやめると婆が病に伏せたという戒め。
- 細部
- 福島市飯坂町茂庭では、旧暦3月16日を風吹地蔵尊の祭日とし、その一週間ほど前から早い者勝ちで小学生の子どもたちがこの地蔵を借り出して遊ぶ習わしがあった。この期間中は、子どもがお地蔵様に対してどんなに乱暴なことをしても構わないとされていた。祭りの当日には「トーナガシ」と呼ばれる行事が行われ、堀に水をため、お地蔵様を裸にして首に縄をつけて水に流すのである。あるとき、子どもたちに引っ張り回されるお地蔵様の姿を気の毒に思ったお婆さんが、祭りの日にお地蔵様をきれいに洗い清めて神社に納めてしまった。ところがその後、そのお婆さんは病気になって寝込んでしまったのだという。乱暴に扱われることそのものが祭りの本質であり、それを取りやめたことが祟りを招いたと解釈できる話である。
- 広まり方
- 1985年の『民俗採訪』福島県福島市飯坂町茂庭調査(国学院大学民俗学研究会)に記録がある。
- 地域
- 福島県福島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ