かわうそのひ
カワウソの火
国内
未確認生物
- どんな話か
- 歩けばついてきて止まれば止まる怪火で、これが見えるときは獣がすぐ足元まで来ているという。
- 細部
- 竹ノ瀬では五十年ほど前、自転車で帰る道すがら川の対岸に火が浮かんでいるのを見た者がある。こちらが進めば火も動き、立ち止まれば向こうも止まる。腹を立てて石を投げつけても何の変化もない。これがカワウソの火で、火が目に入っているときには当のカワウソは既に自分のすぐそばまで近づいているのだと説明された。中居でも似た話があり、河辺村で大火があった後、近所の萱屋根が燃え、続いて西の丘の墓地の下、老人が亡くなった家の跡で火が上がった。下から見るとゆらゆら燃えているのに、行ってみれば火を焚いた跡すらない。皆で化物狩りを試みたが何も出なかったという。
- 広まり方
- 1986年の『民俗採訪』に載る国学院大学民俗学研究会「愛媛県喜多郡河辺村」の報告による。
- 地域
- 愛媛県大洲市
- 年代
- 昭和
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ