うわじまのかわうそのばかし
宇和島のカワウソの化かし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人の後をつけて化かす獣で、見上げると大きくなり、死んだ身内の姿を見せることもあるという。
- 細部
- カワウソは背後から人につきまとって化かすものとされ、出会ったときは顔を伏せていなければならないと戒められた。上を向いて相手を見上げると、その分だけ相手が大きくなってしまうからである。美しい女に化けて現れた例では、だませるものならだましてみろと言い返したところ、そのまま消えたという。もう一つの話では、とうに世を去ったはずの母や兄弟らしい後ろ姿が先を行くので追いすがったものの、いっこうに距離が縮まらず、こちらが足を止めれば向こうもぴたりと止まった。やがて姿は空へ消え、我に返った本人は自分がどこをどう歩いたのか分からなくなっていた。いずれもカワウソの仕業と語られた。
- 広まり方
- 1985年の『常民』所収、中央大学民俗研究会による愛媛県宇和島市蒋淵調査報告書に三例が並ぶ。
- 地域
- 愛媛県宇和島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ