にいがたしのおんなにばけるかわうそ
新潟市の女に化ける獺
国内
未確認生物
- どんな話か
- 女に化けて叩かれても正体を見せなかった獺や、夜道を惑わす幻覚、家の有無を見誤らせる老獺の怪を伝える。
- 細部
この土地には獺の怪が出るという場所があり、ある夜には女の姿に化けて現れたため、追いかけて取り押さえたことがあったという。捕らえた者が何度も激しく打ちすえてみたものの、いっこうに正体を現す様子がなく、そのまま夜が明けてようやく確かめてみると、女の髪だと思い込んでいたものは実はただの草にすぎなかった。それでも打ちすえた跡だけはしっかりと残っていたというから、単なる見間違いでは片付けられない不思議さが語られている。
ほかにも、夜道を歩いていると突然目の前が見えなくなり、そのまま気づけば田んぼの中に迷い込んでしまい、はっとした瞬間に急に視界が明るく戻るという体験も獺の仕業だと考えられていた。さらに、実際には人家のない場所に急に家が建っているように見えたり、逆にあるはずの家が消えて見えなくなったりする幻覚も、年を経た老獺の仕業ではないかと語り伝えられている。
- 広まり方
- 『高志路』1948年掲載、加藤辰藏「新津の口碑伝説(三)」に記録がある。
- 地域
- 新潟県新潟市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ