まつやましのかわうそぎゅうふんばかし
松山市のかわうそ牛糞化かし
国内
未確認生物
- どんな話か
- 人を誘い出しては牛の糞を馳走と思わせ、田の縁では歌声で足を踏み外させるという獣。
- 細部
- 畑里の団次という男のもとへは、夜ごとオソと呼ぶかわうそが遊びに来た。二人は連れ立ってどこかへ出かけ、二、三日して戻ってくる。団次は牛の糞やみみずを饅頭だと言いながら口に入れていたという。山道で見知らぬ者に誘われ、腹一杯馳走になったつもりで目を覚ますと、そこはかわうその棲むという岸壁で、食べた物は牛の糞だったという話もある。明治四十三年の初冬には、六角堂の前から田の道へかかった男が夢の夢こそザザザザザという歌を聞き、気づけばあと一歩で田へ落ちるところだった。歌はやみ、代わりに砂がばらばらと降りかかったという。
- 広まり方
- 1968年の『あゆみ―忽那諸島の民俗―』所収の森正史監修による二篇と、1985年の『伊予の民俗』所収、橋村寿「怪談ばなし」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 明治時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ